令和2年度 離島オンライン体験サポート事業
概要
沖縄県離島の事業者を対象に、オンライン体験の商品造成及び販促支援を実施する事業(初年度)。オンライン体験プログラムの販売目標件(人)数5,400件(人)以上を成果目標とする。離島の歴史や文化、自然とのふれあいなど、島の魅力を県内外に伝えることにより、コロナ終息後の離島観光の回復につなげ、離島ならではの観光産業の振興を図ることを目的とする。
課題
「オンライン体験(オンラインツアー)」という言葉が少しずつ知れ渡ってきてはいるものの、実際に体験したことのある事業者やユーザーがまだ少ない状況の中、本事業がスタート。「オンライン体験とは?イメージが出来ない」という事業者も多く、また、Zoom等の会議ツール、PC操作のレクチャーなどからサポートを要することが多々あった。また、GoToキャンペーンで現地が忙しくなったり、緊急事態宣言時にやむなく副業を実施する事業者もおり、商品造成の時間が取りづらくなったケースもあった。
解決策
離島ごとに専属の担当者を設けた上で、離島への直接訪問やテレビ会議などで二人三脚で一から造成をサポート。また、共同企業体である㈱アクティビティジャパンの協力のもと、事業説明会の実施、実際にオンライン体験を販売している事業者による登壇・実演販売、オンライン体験のイメージ動画の共有など、「オンライン体験とは?」をイメージし易い環境を整えた。また、動画や資料を活用したオンライン体験の造成を推奨し、テンプレートとなるスライドも用意することで商品造成のスピード化を図った。
結果
成果目標5,400件(人)に対して、2020年11月1日~2021年3月31日の間に、1,460人(参加費有料:439人・参加費無料1,021人・達成率27.04%)の販売件数だった。本事業では、16離島から合計127事業者が参加し、そのうち、67事業者・80プランがアクティビティ予約サイトに掲載の上、販売まで漕ぎ着けた。また、オンライン体験後の参加者アンケートでは「体験後に離島へ渡航したいと思ったか?」という設問に対して、全体の96.54%の人が「渡航したいと思う」と回答しており、オンライン体験によって離島への渡航意欲を向上させることができることが分かった。